【宮之浦岳】屋久島縦走の旅②(宮之浦岳登山)
宮之浦岳は、九州地方最高峰、言わずと知れた日本百名山の一座です。
標高は1936mで、日本百名山の中では最南に位置しています。
前日は安房のホテルに宿泊し、淀川登山口から出発です。
マイペースで旅をしてます。
前日譚なども興味がございましたら、よろしければ、以下からご覧ください。
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ホテルからはタクシーを呼んで登山口にアクセスしました。
料金は大体8,000円程度です。
2人から3人で利用すればお勧めのアクセス方法といえます。
ただ、僕はぼっちなので、なかなか手痛い出費となりました。
また、初めに断っておきますが、日帰りでも登頂が可能な宮之浦岳を2泊3日で縦走しています。
屋久島なんて、人生で何度も来れる場所ではないので、それなら、嫌になるくらい満喫してやろうと考えています。
以下、簡単な行程表です。
1日目:淀川登山口→花之江河→栗生岳→宮之浦岳→新高塚小屋(キャンプ)
2日目:新高塚小屋→永田岳→高塚小屋(避難小屋泊)
3日目:高塚小屋→縄文杉→ウィルソン株→歩道入口(廃線跡)→楠川分れ→辻峠→白谷雲水峡
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昨日は晴天でしたが、本日はあいにくの天候となりました。
屋久島は多雨な島で、「ひと月に35日雨が降る」とも言われています。
逆に考えれば、雨が降っている宮之浦岳こそ、普段通りの景色であると言えます。
そう考えないとやっていられない。
屋久島全体の約五分の一が世界自然遺産に指定されており、山岳部環境保全協力の協力を求められます。日帰りであれば1,000円。宿泊すれば2,000円です。
強制なのかは不明です。ただし、協力すれば証として記念品をいただけます。
淀川登山口から約40分程度でしょうか。淀川小屋に到着です。
中途半端な位置にあるように感じますが、宮之浦岳登山の前泊地としてそこそこ需要がある模様です。
「ヤマテン」では、本日午後から明日にかけては雨は止むとの予報でしたが、果たしてどうなることやら。
そこから、橋を渡ります。とても透明度の高いきれいな沢でした。
こんなきれいな沢は本州では見たことあありません。
ようやく、屋久島の神秘的な部分に触れられた気がしました。
本州であれば、ご神木としてあがめられているレベルの樹木がそこら中に生い茂っています。
そうこうしている内に花之江河に到着しました。
淀川小屋から約90分程度です。
ガスっていて正直よくわかりませんでした。
花之江河を過ぎたあたりからようやく登山らしくなってきます。
おあつらえ向きな岩場があったので撮影を試みますが、よくわからない写真になっていました。
無心で歩いていると、突然の物音にびっくりします。
振り返ってみると
「ヤクシカ」でした。
昨晩の夕食をとったお店の定員さんから、「登ればヤクシカ程度なら飽きるほど見かけるよ」と言われていましたが、本当にご対面できるとは思いませんでした。
人に慣れているのか、近くで写真をとっても、逃げるそぶりすら見せません。
かわいい外見に似合わず、ふてぶてしいやつ。
雨のせいかあまり写真が残っていません。
わざわざ、本州から出向いているのに、この仕打ち。テンションはなかなか上がりません。
気づいたら、目の前に栗生岳らしきものが見えてきました。
そして、無事登頂です。
花之江河から2時間程度要しました。
栗生岳の岩場の隙間には祠のようなものが祭られていました。
その後、栗生岳から30分程度歩いたところで、宮之浦岳山頂に到着です。
登山開始を遅らせていたので、山頂は独占でした。
午後から晴れるという予報を信じて、しばし待機です。
いちおう、三角にも触れておきます。
そうこうしていると、若干ですが、晴れ間が広がってきます。
これはワンチャンあるか。
・・・が、これが限界でした。
おわかりいただけますでしょうか。上空は少しだけ晴れています。
時間的にもこれ以上は粘れません。
諦めて、本日の宿泊地である、新高塚小屋へ向けて出発します。
明日、登山予定である永田岳方面の雄大な景観に目を奪われて少々、感動してしましました。
明日、あそこを歩くのかと思うとわくわくします。
テンションが回復したところで、下山を続行します。
新高塚小屋まではひたすら下りとなりますが、その道中では、
・きれいな花に目を奪われ、
・神秘的な雰囲気の岩場を抜けて
・迷路のような長い階段にテンションを上げつつ、
無事、テント場にたどり着くことができました。
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テントの設営を終え、今日一日を振り返ると、少々心残りな天候になってしまいましたが、屋久島の自然や雄大さに触れられる貴重な経験をすることができたので、総じて満足な一日目でした。
そう自分に言い聞かせて、テントに入ろうとすると、
あれ、晴れてる。
二日目に続きます。
【宮之浦岳】屋久島縦走の旅⓪(鹿児島上陸と天文館周辺の観光編)
これはその時の登山と屋久島の観光を行った時の記録です。
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上司「次、いつ忙しくなるかわからんから、今のうち、10日間位休みとっとけ。」
そんなんこともあり、4月の終わりに急遽、まとまった休暇が取れることになったのですが、いきなり過ぎて何をしようか逆に困ります。
降って湧いたような休みですが、有効利用しない手はありません。
仕事ですさんだ心を癒すべく、なんとなく「離島行こ」と思い、利尻岳と礼文島をセット回るプラン思いつきますが、北海道はまだ寒そうです。
そこで、なんとなく、次に思い浮かんだ、南の屋久島に行くことに決定しました。
飛行機のチケットと初日のビジネスホテルだけを押さえます。
後は完全にノープランです。大丈夫、きっとなんとかなる。
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そして迎えた休みの初日。いざ、屋久島へ。
今回の宮之浦岳の登山に当たっては、途中でテント泊を予定しているため、大きめのリュックを背負っての出発です。
屋久島縦走中は2泊3日を想定していますが、ついでに屋久島の観光と帰りにあわよくば開聞岳にも立ち寄りたいと思い、その分の着替え等でリュックの容量を圧迫しています。
羽田空港へ。
あまり飛行機に乗る機会もないので少々緊張してしまいす。早割とかを使用できれば安くなったのでしょうが、仕方なし(片道25,000円程度でした。)。
ちなみに、本日の移動は羽田→鹿児島へのアクセスとなっております。
大阪の伊丹空港からなら屋久島への直行便があるのですが、東京から飛行機を使用するのであれば、乗り換えの必要があります。
流石に早く着きすぎたので、久しぶりの空港を満喫してみます。
まずはビールで一杯!
デッキにも出てみます。
一人の女性が30分ほど飛行機が飛び立つのを眺めていました。きっと、いろいろドラマがあるんだろうな。
そんなこんなで、空港をぶらぶらしていたら、あっという間にフライトの時間になってしまいました。
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90分程度のフライトで鹿児島へ。
窓からは、桜島がお出迎えしてくれました。
今回の旅では桜島に訪れることはありませんが、霧島岳あたりとセットで鹿児島近郊を観光するのも面白そうだなと思いました。
ようやく鹿児島駅に到着。日も落ちてます。
もっと早い時間の飛行機で来たかったのですが、急に取れた休みだったので予約が取れませんでした。こればかりは仕方がない。
今日はほぼ移動で終わってしまいました。
予約していた、東横INNで一泊です。
夜は鹿児島最大の歓楽街である天文館周辺を散策したり、
路面電車に乗ってみたり、
「ウォーターフロントパーク」というオシャレな公園散歩したり、
鹿児島周辺でチェーン展開をしている、仏跳麺でラーメンを食べたりしました。
(仏が跳ねてしまうほどおいしいという意味なのか・・・?)
こうして、初日は終了です。
明日は、ようやく屋久島に上陸です。
【宮之浦岳】屋久島縦走の旅①(屋久島上陸と島内観光)
昨日は鹿児島の点天文館周辺のホテルに一泊
今日はいよいよ、屋久島に上陸します。
屋久島への上陸方法には大きく分けて3つの方法があります。
①飛行機
大阪の伊丹空港などから直通便を使う(もしくは鹿児島・福岡からトランジット)。
※なお、この記事を書いている時点では、東京から屋久島への直通便は存在しないようです。
②フェリーを使用する
概ね4時間程度で屋久島に到着します。運賃は時期にもよるようですが、行きは5,600円(帰りは5,100円)となります。時刻表は以下にサイトをURLを張り付けておりますので、そちらでご確認ください。
③ジェットフォイルを使用する
高速船のようなイメージです。概ね3時間程度で鹿児島から屋久島まで運航しています(フェリーより一時間程度早い)。さらに、こちらであれば一日に何便も運航しているため、鹿児島の到着時刻に合わせて便を決定できます。
ただし、片道運賃(鹿児島→屋久島)は大人11,600円です。また、繁忙期などは予約は必須でしょう。
こちらも、サイトのURLを貼っておきますので、最新の運賃・運行情報等は、そちらでご確認ください。
運賃・時刻表 -トッピー&ロケット (tykousoku.jp)
結論からいうと、私の場合は、行きは②を使用し、帰りは③を使用しました。
フェリーについては、一番時間のかかるアクセス方法になるので、屋久島での滞在時間を有効に活用したいのであれば、①・③が当然の選択肢と言えそうです。
しかし、せっかくの長期休暇ということもあり、のんびりフェリーで屋久島へ向かうこととしました。
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鹿児島本港新町の南ふ頭から、フェリーに乗船します。8:30出航なので余裕があります。ここから4時間程度の船旅です。
乗船券については、乗り場のすぐ近くにある旅客ターミナルで当日でも購入が可能です(船のキャパが大きく、予約等は不要かと思いますが、大型連休中などは確認したほうが良いかもしれません。)。
乗り場等の詳細情報については、以下からどうぞ。
フェリー屋久島2 公式ホームページ(折田汽船株式会社) - 乗り場情報 (ferryyakusima2.com)
そんなこんなでいよいよ乗船です。
長い汽笛の後、ゆっくり船が動き出します。
特に縁もゆかりもない鹿児島に別れを告げます。
洋上から見ると鹿児島も栄えてるんだなと実感。
鹿児島のシンボルである、桜島とも、しばしのお別れです。
一人旅の外国の方がとても絵になっていたので、写真を撮らせていただきました。
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ちなみに、二等料金のみの乗船であればこのようなスペースで雑魚寝しながら
屋久島へ向かうこととなります。
別途料金を支払えば個室もあるので、優雅な船旅を満喫したい場合はそちらをどうぞ。
ただ、30歳を迎える直前になっても、なお、じっとしていられない性分のため、さっそく船内の探検に出かけます。
まずは、デッキに出てみます。霞がかかっていますが、気持ちの良い天気でした。
ゲームコーナーもございます。いつの時代のものかわからない景品が陳列されていました。
船長さんでしょうか?
ウミガメの水槽も設置されています。
以外にかわいい顔をしています。
写真ではうまく映せませんでしたが、船からはトビウオが元気に飛び回るさまも観察できます。
写真は割愛していますが、漫画も大量に置いてあったり、軽食が食べられるイートインスペースがあったりと充実した船内でした。
そして、探検に飽きたらボーっとしていました。
「船の中で4時間もどうやって過ごすんだよ。」なんて思われるかもしれませんが、以上のように「屋久島2」の中はいたせりつくせりです。
屋久島への観光を検討している方は、是非、検討してみてはいかがでしょうか。
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そんなこんなしていると、いよいよ屋久島が見えてきました。
初の屋久島上陸に心が躍ります。
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明日から、ようやく宮之浦岳に登山しますが、開始地点となる淀川登山口に近い、安房地区へと移動します。
屋久島島内の移動は基本的にはバス移動となります。
島の外周に沿ってバスが運行していいるので、行先とは逆側にさえ乗らなければ、簡単に目的地にたどり着ける印象でした(実際、特段下調べをしなかった自分でも、島内宿泊中は迷うことはありませんでした。)。
時刻表などは以下からどうぞ。
路線バス | 屋久島 まつばんだグループ (yakushima.co.jp)
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「宮之浦港」から「安房港」までバスで40分ほどで到着します。
「安房港」の前には、品揃えが屋久島一(と知人から聞いている)、「ショッピングセンターばんちゃん」があります。
飛行機でのアクセスが必要な場合は、ここでガスカートリッジ等を購入できます。
その他、登山者を意識した商品がいくつか並んでいました。
忘れていましたが、屋久島到着記念の儀式をしていなかったので、安房港の前の石碑で記念写真です。
そこから歩いて、本日、宿泊するホテルにチェックイン後、
安房地区の散策に出かけます。
安房地区ではかわいいイラストがお出迎えしてくれました。
地元の安房小学校の生徒さんの作品でしょうか。
観光向けの施設しかないと思ってましたが、地元の方向けのチェーン店も出店しいていびっくりしました。さすがに、屋久島まで来て、モスバーガーは食べませんでしたが。
パチンコ店なんかもありました。
地元密着の本屋さんです。島民の要望に応えて本を取り寄せているようでした。
安房川です。
一時間程度、ぼーっと川を眺めていました。
多忙を極めた都内での日々から離れて離島でぼーっとしていると、いやなことも忘れることができました。
慣れない東京での仕事、慌ただしく働く周囲の人たちに早く溶け込むべく必死で働いていたのが、なんだか遠い昔のように感じられました。
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山カフェなるものを発見したので入店してみます。
女性のオーナーさんが一人営業しているお店でした。昼間は喫茶店で、夜はおでんバーになるとのことでした。
夜も興味がありましが、どうしても行きたいお店を予約してい
たので残念ながら訪れることができました。
とても素敵な雰囲気のカフェでしたので、安房に訪れた方は、是非、訪れてみてください。
本沸寺という高台にあるお寺です。
安房地区を見渡すことができます。
そして、最後にどうしても訪れてみたかったのが、「屋久島いその香り」です。
人気店のようで、予約しないと入店できない可能性があります。
屋久島近海で獲れる地の魚料理が楽しめるお店です。
なんといっても、トビウオ一匹を丸々揚げたてんぷらなんかは、ここでしか食べられないではないでしょうか。
すごい形相で睨みつけられています。
大変満足でした。
こうして、旅の二日目は終了です。
明日から、やっと宮之浦岳に挑戦します。
もう少しお付き合いいただけますと幸いです。